1970年代、伝説のオーディション番組『スター誕生!』を立ち上げ、数多くのスターを生み出した稀代の作曲家・阿久悠。まさに、「歌謡曲の時代」を作った男だった。
昭和40年代初め、作詞家として活躍していた阿久悠(亀梨和也)は、妻・雄子(松下奈緒)の待つ家へ帰るのは2~3か月に一度、という多忙な生活を送っていた。昭和46年、阿久は日本テレビの池沢(八嶋智人)から声をかけられ、新しいオーディション番組を立ち上げた。オーディションのすべての過程をガラス張りにして放送するという、今までにないスタイルの番組。それが、伝説の番組『スター誕生!』の始まりだったーー。