明治維新を導いた幕末屈指の名君、島津斉彬。人材育成のモットーは「変人の登用」。西郷隆盛、小松帯刀たちを育てた異色...
明治維新の原動力となった島津家。その立て役者が名君、島津斉彬だ。急死するまでわずか7年という在任期間の間に西郷隆盛、小松帯刀など、きら星のごとき人材を見いだした。その人材登用のモットーは「変人こそが国家の宝」というもの。幕藩体制が崩れようとする中、扱いづらい個性の強い若者たちをあえて抜てきし藩の原動力として育てた。今年、世界遺産に登録された鹿児島の庭園に残る斉彬の貴重な近代化遺産も紹介する。